第2章 出会いと別れ
「ほ···他の人達は···」
「それはお前が決めろ」
『········』
「····皆さん、来てくれますか··?」
「もちろん!」
「お嬢様を小さい頃から見てきたんだ···」
「じゃ、決まりだな!お前達には"吸血鬼"になってもらう。俺達は時間が長すぎるからな」
「わかりました、お嬢様の為なら」
✿✿✿
カタン··ザブっ··ザブッ···
「何故お嬢様を棺桶に?」
「この川は俺達吸血鬼が使う川だ。···昔誰かの本で見た、川を渡りきりにて目を覚ます不思議な川だよ」
「お嬢様は、起きるんですね··良かった」
「··まだ名前聞いてないな、お前の名前は?」
「私は"マリア"、お嬢様の名前は···」
「言わなくていいよ、目を覚まして誓いを言う時に」
ザザァン·····
「······」
にかっ
「聞くんだ!」