第9章 指輪
その後は皆んなで流しそうめんを堪能し、お腹が満たされた後はゲームで盛り上がった。
こんな楽しい夜はいつぶりだろう。
それぐらい久々に笑った気がする。
ーーーその日の夜、五条先生に制服を手渡された。
『制服…?私、仮なのに良いんですか…?』
「すぐ根を上げるようなら考えたけどね、頑張ってるから。
あ、ちなみに僕好みにカスタマイズしてあるよ?」
制服を指差しながらニッと笑う先生。
僕好み、と言うところは引っ掛かるけど、、、
何だか少し認めて貰えたようで嬉しい。
『ありがとうございます、、
この制服が無駄にならない様、明日からまた頑張りますっ。』
黒色の制服をぎゅっと胸に抱き、ペコッと頭を下げた。
「ん。まぁ肩肘張らないでほどほどに頑張ってよ。」
五条先生が私の頭を撫でながら、少し切なそうな表情をしていたのは気のせい…だろうか。