第8章 転入生
一年の教室では朝から転入生の話で持ちきりだった。
「この時期に転入生とか珍しいな。」
「しゃけ。」
「女って言ってたけど根性ねーやつだったら張り倒してやろ。」
「おかか〜〜!」
「おい憂太〜、昨日も夜部屋に居なかったろ?ゲームするから誘いに行ったんだゾ?」
「えっ?ご、ごめん…急に五条先生に呼ばれて…あはは…」
引き攣る憂太の顔を見て、真希と棘は眉を顰めた。
「またか?悟のやつ、憂太が逆らわないのを良いことに色々押し付けてんじゃないのか?
ちゃんと嫌なら嫌って断った方がいいぞ〜?」
「あー、、そうだね、ありがとうパンダ君…。」
「おい、憂太。てめーなんか隠してんだろ?」
机に頬杖をつき、真希が憂太を睨んだ。
「ツナマヨ?」
疑いの眼差しで狗巻も憂太を見る。
「いや、、隠してるワケじゃないんだけど、
僕から話すより先生から聞いた方が、、」
ガラガラッ‼︎
「ハイハーーイ‼今日は︎皆んなに転入生を紹介するよーん。」
テンションの高い五条が入って来て真希はチッと舌打ちをした。
「悟、また俺ら襲われたりしないだろうな?」
「ハハッ、そーだね!里香ちゃんほど凶暴じゃないと思うよ〜。
、入っておいでー?」