第5章 任務
それから車に揺られながら"任務"の説明を受けた。
年間1万人を超えるという呪いの被害から一般市民を守る為、日々彼らは任務に追われているという。
ーーー全く知らなかった。
今まで彼らに守られていた、という事を。
私とほとんど歳も変わらないのに、時に身を削って呪いを祓っている。
私なんてただ見て見ぬフリをしていたのに…。
そして呪術師には等級があるらしく、その等級によって任務が割り振られるらしい。
今日はその任務へと同行し、五条さんが私の能力と呪いへの耐性を見るのだと言う。
正直、ピンとこない部分も多々あるけど、屋上での事件があった以上、私は黙って了承するしかなかった。