第3章 私は何者か。
数時間後ーー
ふと、目が覚めると見慣れない天井と消毒の匂いが鼻を掠めた。
カーテンは閉められているが外が暗い事は分かる。
頭がボーっとして思考が働かない。
私、、、、何してたんだっけ…。
それにここは、、病院、、?
「あっ、気づいた?」
『・・・え?』
足元の方で声が聞こえ、慌てて起き上がると、そこには1人の男の子が椅子に座っていた。
「具合…大丈夫?」
『えっと、、はい。、、ここは?』
「ここは呪術高専の医務室だよ、今先生達呼んでくるから少し待ってて?」
呪術、、、高専?
聞いた事ないけど…何で私はここにいるんだろう。。
人の良さそうな男の子はニコッと笑うと椅子から立ち上がりドアの方へ歩いて行く。
・・・あれ。
ちょっと待って、、、
私、さっきまで何、、してた?
どこで誰と一緒にいたーーーー?
記憶を手繰り寄せ、上手く働かない思考を必死で巡らせる。
そしてーーー
『あかりちゃんっ‼︎‼︎』
血相を変えベッドから飛び降りると、出て行こうとする男の子に駆け寄った。