第18章 宣戦布告
一方、、、
「傑、にも同じ事を吹き込んだのか?
ーーー彼女を解放しろ。」
「人聞きが悪いな。
私が無理に引き留めてるとでも?」
「あの日、を誘き寄せたのは傑、お前だろ?
男に襲わせたのもお前の大義のためか?」
あの日?と夏油はわざとらしく考える素振りを見せると、
「あぁ、確かにを孤立させる為に呪霊を放ったのは事実だが、施設の一件は私とは関係のない所で起きた。
何なら彼女を救った私に感謝して欲しいところだが?」
夏油は切長の目をスッと細め五条を一瞥すると、
「を高専で閉じ込める事が正しいのか?
術師としていつまでマラソンゲームをさせる気だ?
彼女が壊れるまでか?」
「・・・自分とを重ねるな。」
少しの沈黙の後、夏油はフッと自嘲気味な笑みを浮かべながら五条に背を向けた。
「家族が待ってるからもう行くよ。
12月24日、には手加減してやれよ、悟。」
夏油が鳥の足に掴まると、巨大な鳥はバサッと翼を広げ空へと飛び立って行った。
かつての親友の姿を五条はじっと見つめていた。