第13章 表と裏
あの日に見た幻覚が脳裏に焼き付いて離れなかった。
現実じゃないのは分かってる…
それでも、、、私が呪術師を続けている限りいつかは来るであろう最期。
終わりのない闘い…。
[何の為に、誰の為に使うか。]
ーーもう1人の自分が私に刻んでくれた力。
私は・・・何の為に使う?
窓の外に視線を向け、遠くの景色をぼんやりと眺めながら思い出すのはあの人の言葉だった…。
呪術師を続ければまた今日のように大事な友達や仲間の死を見る事になる。
常に死と隣り合わせなんだ、それに君は耐えられるのかい?
私はきっと、、、
ーーーー耐えられない。