第12章 幻覚か現実か。
『・・・もう戻らないと…』
皆んな待ってくれてる。
あんな話しをしたせいか、後ろめたさを感じ皆んなには夏油さんと会っていた事は黙っておこうと思った。
私は中庭を出ると急いで下へ降りる階段へと足を向けた。
ビリッ
『ッ⁉︎』
一瞬、感じた事のない呪力を感じ足を止めた。
・・・呪霊の気配とは違う…。
しかもそれは下、、地下の方からだ。
まさか…、、、‼︎
ゾクリ、と嫌な予感がし、私はそのまま階段で地下へと駆け降りた。
地下には早苗さん、それにあかりちゃんがいる!
思い過ごしであって欲しい、、そう願いながら霊安室のあるフロアへと着くと、視線の先、長椅子には早苗さんが俯いて座っていた。