第9章 【呪術廻戦】0軸の短編(世界融合設定8)
温かい…ドキドキする、でも落ち着く、五条さんの手…。
そういえば夏油さんは、もう寝ただろうか…。
五条さんは…ちゃんと寝てくれる、かな…。
いい匂い…気持ちいい…なぁ…。
そんなことをぼんやり思いながら意識はだんだん薄れていき。
心地よい揺れに、眠りの中へ落ちようとしたとき……
「…君がいてくれて、よかった」
……声が聞こえた、ような気がした。
翌朝、目が覚めるとすでに五条さんの姿はなく。
結局、私が気持ちよく眠ってしまったなぁ…と欠伸をして起き上がり、身支度しようとリビングへ出ればテーブル上に残された一枚のメモ紙。
そこには、普段の言動からはとても想像できないような綺麗な文字が並んでいた。
『出張に行ってくるから、お土産期待しててね。』
ほんと忙しい人だなぁ…ちゃんと休めたんだろうか。
出張って、今度は何処に行ったんだろう?
色々気になるところはあるけれど、考え出したらキリがない。
お土産、か…
「…うん、楽しみにしとこう」
ふわり、五条さんの香りが鼻をくすぐった。
(終わり)
(実は頑張れば補助監督になれる素質もある為、なんだかんだ色々含めて無事に夏油傑公認となりました。初対面だと必ず「五条悟…?」と錯覚される仕様)
(いつの日か「夏油にうっかりお友達発言」したことを話して五条から盛大に噴いたのち爆笑される。そして「ありがとう」って抱きしめられる)