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【名探偵コナン】sangría

第30章 お茶会



色々あった花見から帰宅して、私はベッドへダイブした。
どっと疲れが襲ってくる。

はぁぁぁ、と枕に顔を埋めて叫んだ。
本当に疲れた。

だが、今の私に休んでいる暇は無い。
今日分かった事や起きた事を含めて、これまでにあった謎をもう一度整理しなければ。

そうして私は仰向けになった。




まずは赤井さんについて。

赤井さんは数ヶ月前に来派峠にて銃創付きの焼死体として発見された。
これはジョディから直接聞いた事だし、証拠として赤井さんの指紋も確認されている。
ではそもそも赤井さんはなぜ、誰に殺されたのか?

そして死亡したはずの赤井さんは、実は沖矢昴として生きていた。
これに関しては、証拠は無いがそうだと仮定する。
しかし赤井さんは、自身が生きている事、沖矢昴の正体が自分である事を認めようとしない。
その上、FBIの仲間であるジョディやキャメルさんにも伝えていない。
なぜ変装してまで身を隠しているのか?
考えられるのは、赤井さんは自分は死んだと周りに思わせたいという事。
となると、来派峠で発見された焼死体及び証拠の指紋は赤井さんによる偽造だろうな。

加えて謎なのが、ジョディが見たという火傷を負った赤井さんに似た男の存在。
沖矢さんが赤井さんだと分かった現在、その男は何者かが赤井さんに変装した“偽物”であるという事は確実だ。
誰が、何の目的でそんな事をしていたのか?
……もしかして、赤井さんが死んだ事を確認するため?
赤井さんになりすましてその身辺を彷徨けば、赤井さんの死をFBIが偽造したのか反応で分かる。だから男はジョディに近づいたのか。
そして赤井さんが生きている事を知らないジョディのお陰で、まんまと男に赤井さんは死んだと思わせることが出来たというわけか。
なるほど、赤井さんが誰にも生きていると伝えない真意はそこにあるのかもしれないな。
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