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4つの恋の物語

第1章 【2度目の恋_シゲ編】



幼稚園の頃、隣に越してきた。

何かしようとすると必ず躊躇うオレに、いつも発破掛けてくれたっけ。

「だいじょーぶ。シゲくんならできるよ!」

今でも、その言葉を時々自分で呟くんだ。

机の引き出しに隠した、まだガキんちょのの写真を見ながら。

”シゲくん。”

不意に聞こえた気がして振り返る。

もちろん、居るはずなんてない。

だってここは、ホテルの部屋なんだから。

「大阪の土地を踏むと、何でこうもシンミリすんのかね?」

自嘲気味に笑う。

明日はコンサートだ。

ファンのためにも、一緒に来てくれたJr.やスタッフのためにも。

成功させなきゃならん。

「んじゃ、今日はもう寝ますかね。」

そう呟いて、オレはベランダから室内へ戻ったんだった。
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