第1章 Prolog
-日本国立雄英高等学校教職員会議室-
「私からは以上だ。何か異論はあるかい?」
「俺は構わないですけど...それって所謂"贔屓"なんじゃないですか?」
「そうね,校長の戸籍を持っていて,義務教育過程までの事情を知っているのなら態々特別入学にしなくたって,一般入試でいいんじゃないかしら」
「その辺はヒーロー公安からの御依頼なのさ!!」
「「「依頼???」」」
「そう!!彼女は実力はあるけれど勉学面があまり優れていないのさ...ただ,安心して置いておけるヒーロー育成機関がウチしか無い,という事でね」
「成程,であいつと何度も面識のある俺のクラスって訳ですか」
「ああ。頼んだよ,相澤くん
彼女が,悪の芽として奪われない為に」