第12章 三日月宗近 ※
結局お風呂に入り、部屋に戻ると三日月がいた。
『三日月?どうしたの?』
「いや、主のことが気になってな。」
心配させるようなこと..心当たりありすぎる...。
『心配させちゃってごめんね。』
「はっはっはっ、今夜は眠れないだろうと思ってな。このじじいが来た迄だ。」
嗚呼、本当に申し訳ない..。
『有難う、ごめんね。』
「何故、お主が謝るんだ。気にするな。」
ぎゅっと、抱き締められた。
「謝るのは俺たちの方だ。何も出来ず、本当にすまない。」
『いやいや、それこそなんで謝るの。』
へらりと笑ってみせると、無理をするなと悲しい顔で言われた。
悲しげな、そんな顔も顔立ちのいい三日月。
美しく見える。
なんで、私なんかに構うのかよく分からない。
考え事をしていると、
そっと、三日月の唇と私のが重なった。
『っん...んっ..ちゅ...ん..』
「ふっ...ん...っん...」
三日月は何度も角度を変えながら、
唇を重ねてくる。
三日月のキスに、頭が蕩けそうになる。
『っ...あ...っんぅ...』
息を吸う為に口を開けると
待ってましたと言わんばかりに、
舌が侵入してくる。