第11章 へし切長谷部
あの後すぐ、長谷部は書類を纏めて、
部屋を出ていった。
『っ...』
今日一日だけで三回もキスをされた。
そのうちの一回は、おでこだったけど..
皆お盛んすぎる..。
「大将?夕餉だよー?」
考え事をしていると、
信濃くんがお迎えにきてくれた。
もう、そんな時間なのか..
でも、生憎お腹は空いていない。
『ごめん、今お腹すいてないからいいや。』
「っ...大将...。わかった、燭台切さんに言っておくね。」
駄目な主でごめんね。
そのまま床へ寝転がり、天井をぼーっと見やっていた。
スマホの時計を確認すると一時間は経っていた。
天井見てから、その後の記憶がない。
寝ていたようだ。
お風呂、行きたくないな...。