第1章 ぷろろーぐ

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『.......』


___ｽｯ



━━━━━━━ふぅ、すっきりした。


手首から滴(ｼﾀﾀ)る紅い液体。

彼女がした行為が伺える。



何度目の行為だろう、
そんなことも忘れるくらいだ。


嫌なことがある度に、
手首に刃物をいれる。


自ら命を絶つ行為に勇気は出ない。



｢ご飯よー！｣


彼女をここまで陥(ｵﾄｼｲ)れた犯人とも言える母親。




━━━━━━あぁムカつく。自分でやったことを覚えてないなんて。


そう思えば思うほど、また苦しくなる胸。
再びカッターの刃を入れた。