第13章 ☆ お披露目 * ロー視点 ☆ ④ ☆
背中の傷を治療するのに少し寝かせようと思って
痛み止めの薬と一緒に飲ませた睡眠薬
まさかあんな話しを聞く事になるとは思わなかったが
「…私が思ってた様な忍者じゃなくて幻滅した?」
泣きそうな顔で言いやがって
確かに思ってた忍者とは違った
本で読んだ忍者はかっこよく戦って人々を守ってた
でも恐らくそれはこいつの言う表の人間の仕事なんだろう
裏では人には言えない様な仕事をしていたんだろうな
こいつの言う里や人を守る為に
「私なんでだろう。あなたには幻滅してほしくない」
幻滅して欲しくない?
幻滅はしない
仕方ないからここで寝れるって言うならここで寝ればいい
静かに聞こえ出した寝息
俺は女の包帯を切り捨てて傷の手当をして
包帯は能力を使って体を切断して巻いて戻した
女は安心した様な顔で寝ていた
その顔を見ていたら…自然と、手が伸びていた
「…んっ…」
ロー)「…っ!」
俺は…今、何を…
無意識の行動に少し、驚いた
もう一度…女に目を向ければ
さっきまでと同じ安心しきった顔で寝ていた
自然と出たため息
俺は女の頭を一撫でして立ち上がり部屋から出た