第85章 ★ 決着！ ★ 夢主視点 ★ ① ★

このまま終わらせるか！！！





閉じ込められる寸前…
残ってた力のほとんどを使った







凄まじい光と共に岩が爆発した






ムエ）「っ！！なっ！！」







勝ちを確信していたのか爆発に驚いているムエ




爆発した岩の中で私は傷だらけで立っていた




頭から流れる血を拭いながら刀をムエに向けた







「…舐めるなって言ったよね？たかが閉じ込めたぐらいで…」




肩で息をしながらムエを睨みつければ
ムエは目を見開いていたが次第に歯を食いしばって
震えていた




ムエ）「なっ！なんでよ！なんで…ここまでやっても…私はこの女に勝てないの…私は…何のために…」





ムエは泣きながら腰を落とした



なんだか、ムエが小さく見えた






「…もう終わりにしよう…」

嚇母）“…アヤ…”

「分かってるよ…でもやらないと」

嚇母）“…僕は何も言わないよ…アヤに任せる”

「…らしくない」

嚇母）“…たまにはいいんじゃない”





スっと刀を体の前に持ってきて
左手を刃に添えて目を閉じ息を吐いた




























この技には、まだ名前が無い










名前…考えてあげないと…











ゆっくり目を開けた











刀から赤い炎が出てきたが次第に色が変わる



赤から紫、そして…黒…





「…黒炎…朧（こくえん・おぼろ）…」





左手を離して刀を振り払った










嚇母は今、冥母を抑えるのに力を使ってるから…





左足の血が止まらない…痛い…けど…






私はムエに向かって歩いた






歩く度に血が出るが気にしてられない







ムエの前で立ち止まり…















私はゆっくり刀を上げて…







「…これで…終わりに…！」







両手で握って力を込めて振り落ろした





























《…アヤ…》