第11章 ☆ お披露目 * ロー視点 ☆ ② ☆
「尋問、拷問、誘拐、暗殺…任務ならなんでもやったし、やられたし⋯あー、何が言いたいかって言うと、別に毒だろうがなんだろうが、口に入るなら水無しでも飲み込める的な…いや、意味わかんないね、ごめん。聞かなかった事にして。安心したから眠いのかも…ごめんね、変な話して」
ロー)「…お前は」
「ん?」
女が顔をこちらに向けた
ロー)「お前は裏の人間⋯だったのか?」
そう聞けば…女の顔が変わった
一瞬瞳が揺れた気がした
そして眉を下げて…言葉を続けた
「…最初は表だったんだよ。14歳の時かな。目の離せない奴がいてさ、そいつが暗部に入ったから、火影様に頼み込んで私も暗部に入った。初めは暗部でも情報収集を専門にする部隊に居たんだけど…色々あって…暗部の仕事の…暗殺とかをする部隊に入った…暗部歴は8年ぐらいだね。今思えば長いなぁ。もうすぐ辞めるはずだったのに…あ、暗部ってのが裏の人間の名前ね。《暗殺戦術特殊部隊》これが正式名称…私達の時代は本当に戦争や抗争ばっかりで酷かったんだ…それこそ、本当に、人の命をなんだと思ってんだって、言いたくなるような…」
話してる途中で俺から視線を外したが
また俺に視線を戻した
ロー)「?」
「幻滅した?」
ロー)「…」
「…私が…思ってた様な忍者じゃなくて…幻滅した?」
そう言った女の顔は寂しそうに笑っていた
2023.12.21