第79章 ★ 報酬 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私は私の体の前に腰を落として視線を合わせた
…やっと目が合った
この状況の説明
あの般若が何者の説明無しに
私は小さく笑い顔を前に手を出した
指を3本立てて
「3つ。言っといてやるよ」
?)「…え?」
指を1本に変える
「1つ。笑え」
?)「…」
「どんなに怖くても、辛くても、悲しくても、笑え。それだけで、少し自信がつくから。少しだけ世界が変わって見えるから…少しだけ自分が好きになって強くなれるから」
?)「…っ」
最後の言葉は呟くようになってしまったが
まぁ聞こえただろう
目の前の自分が少し息を飲んだのが分かった
…私は…自分を好きになれてるだろうか…
次は指を2本立てた
「2つ。巣立つ準備をしろ」
?)「ぇ?」
「あの女を忘れろとは言わないよ。簡単には忘れられないものね…でも、それ以外にも目をむけてもいいんじゃない?」
?)「…」
首を少し傾げながら言えば少し目が揺らいだのが見えた
私は顔を正面に戻して少し目を細めた
そして…指を3にした
これが1番大事