第78章 ☆ 他人の記憶 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
なんとか正気に戻せたアヤの体
俺達は安堵していた
画面ではアヤの腰に付けたポーチから
簡単な手当て道具を出して手当していた
その間アヤの体に入ってる女は静かだった
【「はぁ…ベポの通信機持ってくれば良かったなー。まさか壊れるとは…壊れたからジジィ達に状況の確認も報告も出来ないし、こんな体じゃチャクラが練らないから嚇母達も呼べない。巻物から武器も出せない。忍術が使えないから飛ぶ事も出来ない…やば。そんな事初めてなんだけど…ってかなんで通信機壊れてるんだよ…もうちょっと役に立てよなー。今まさに必要でしょーが…あーダメだ。イライラして口が止まらん」】
アヤの独り言がすごい
こいつ自白剤でもこんなに喋らなかったのに
イライラしたら愚痴が止まらなくなるタイプなのか
【亀(ベポ))「…アヤ…」】
【「あ、ごめんごめん…状況を確認したいんだけど、通信機使えなくて…あんた。私の体で随分暴れてくれたみたいだね」】
【?)「…」】
【「はぁ…とにかく移動しよう…恐らくまだ終わってない」】
【亀(ベポ))「まだ?」】
【「この祭りが始まる前に言ってたでしょ?『相手チームを全滅させた方の勝ち』って…まだ続くんだろうな…この祭り…」】
恐らくアヤの考えは正しい
確かにあの執事みたいな男はそう言っていた
アヤが暴れていた時にかなりの人数を倒していたが
まだ終わってないと言う事は…