第76章 ☆ 余興 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
アヤが入ってる女は首が折られるそうだったが
アヤより小さい体を活かして
アヤが跨る前に体を動かし
太ももでアヤの顔を挟み
左腕を伸ばして右腕を振り上げ
思いっきり振り下ろした
今度は折れたのだろう…鈍い音がした
アヤの体は声を上げ女の体を投げ飛ばした
【「ちっ!使いにく過ぎる!」】
体勢を整えながら恐らく心の声が無意識に漏れてるのだろう
接近戦に慣れてない女が入る
接近戦に慣れているアヤの体
接近戦に慣れているアヤが入る
接近戦に慣れてない女の体
妙なバランスだな
【「くそっ。片腕折ったぐらいじゃ大人しくはならないよな…いっその事気絶させた方が…」】
無意識なのか
心の声が丸聞こえである
確かに暴走されたら困るが
アヤが簡単に気絶するとは思えない
片腕が折れた状態で向かってきてるアヤの体
俺達は黙って見守っていたが
シャチが我慢しきれずにアヤのでんでん虫に向かって
声を上げた
シャチ)「おい!アヤ!お前大丈夫なのか!」
でんでん虫に向かって話すシャチの声が
アヤが入ってる女には聞こえないのか
アヤのでんでん虫からは
【「…私の体サイボーグかよ…」】
と、ため息混じりの声が聞こえた
シャチ)「サイボーグ?!何意味わからねぇ事!」
クロガネ)「待てグラサン…恐らく今こっちからの声が聞こえんのだろう…さっきの変な音…壊れたかも知らん」
イッカク)「え?!それ大丈夫なんですか!」
クロガネ)「…」
思わず黙り込むクロガネ屋