第59章 ★ 悪夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私はローの首元に顔を埋めた
「ありがとう」
小さく言えばローは聞こえてたのかまた頭に手をのせた
ロー)「今はお前だけの俺だからな」
「…ふふっ…そうだったね」
私は体を起こしてローの頬にキスした
「好きだよ。ロー」
微笑みながら言えばローは一瞬目を見開いた
「あなたがいてくれて良かった」
私は素直にそう思ったから言った
ローに伝えた
名残惜しいけどローにシャワー浴びてくる事を伝えベッドから降りシャワー室に向かった
向かおうとした
後ろから腕を掴まれて引き寄せられた
「うわっ」
ローは私をキツく抱き締めていた
声をかけようとしたら先にローが口を開いた
ロー)「…俺も」
「え?」
ロー)「俺もお前がいて良かった。アヤ…好きだ」
ローの言葉に驚いた
せっかく引っ込んだのに
「…ふっ…なんで…なんで今言うの…私、泣きたくないのに」
ロー)「…」
涙が溢れて止まらない
さっきとは違う意味の涙
私はローの服を握りしめて泣いた
ローはずっと何も言わずに抱き締めてくれてた