第55章 ☆ スイッチ ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
コトが終わり俺が果てた時、アヤも果てて…
少し無理に抱き過ぎたのか終わってすぐに気絶したアヤ
一瞬焦ったが少し息を上げて眠るように目を閉じていていたアヤを見て余裕がなかった事に少し後悔した
自分とアヤの処理を終え、落ち着いたのか静かに息をするアヤに下着を着せた
自分が噛んだ首の噛み跡から少し血が滲んでいて強く噛みすぎたと後悔して治療した
治療を終えて道具を片付け、ベッドに腰を落とした時
アヤが小さく動いた
「…んっ…」
仰向けに寝かしていた体を横に向け小さく丸くなった
そして何かを探すように手が小さく動く
「…んー…」
俺はそれを眺めていたがアヤの体の近くに腰を落としていた俺の元にアヤが動いた事でさっきより近くなって俺の手にアヤが触れた
アヤは小さくふにゃと効果音が付きそうな笑みで頬を緩め俺の手を握って
自分の顔の近くに引き寄せた
いや、力が入ってなかったから自分で持って行った感じになったが
アヤはそれでも嬉しそうに笑ってる
今の俺の顔は…
とてもじゃないがアヤには見せれないな
俺は小さく笑いアヤの横に寝転がり引き剥がした布団を自分にも掛けてアヤを抱きしめて顔を眺めていた
ふと思い出したクロガネ屋との会話