第54章 ★ 顔 ★ 夢主視点 ★ ① ★
また雑魚寝してた
ってかシャチを宥めるの大変だった
冗談だったのにー
さっきジジィから話を聞いて次の目的地が決まった
私の目的の為に決まった目的地だったからちょっと申し訳なかったけどローに言ったら『気にするな』って言って頭を撫でてくれた
ほとんどが酒に潰れたり眠気に負けたりして雑魚寝してた
シャチやけ酒
私とローとジジィはそれを眺めていたけど私も眠たくなってきて
ローの肩に頭を預けた所までは覚えてる
体が揺れてる感じがして目を開けたらローに横抱きにされてた
ローは私を抱えて歩いていた
「…ろ、ぉ?」
私が声をかけたらローは足を止めた
ロー)「…起きたか?」
「…んー…なにしてるの?」
ロー)「寝るのに船に戻ってる」
「…あれ?私寝てたの?」
ロー)「あぁ。俺とクロガネ屋以外寝たから戻って寝る事になった」
「…ごめん。歩くよ」
ロー)「…もうすぐ着くからこのままでいい」
「え?」
そう言ってローは再び歩き出した