第50章 ★ お願い〈Ⅱ〉 ★ 夢主視点★ ① ★
私はそんなローをほっといて少し体を起こして頭の下に回るローの腕を退けた
ロー)「…おい」
ローの眉間に皺が寄る
私は体を持ち上げて片手でローの頭に触れてもう片手をローのベットと首の隙間に腕を回して後頭部に触れた
起こしていた体を向き合うように横になりローの後頭部に回した腕を自身に引き寄せ抱きしめた
ローは目を見開いていた
初めてだった
寝る前に私から抱き締めるのは…
頭に触れていた手をローの肩にのせ背中に回した
私の胸元にローの頭
さっきとは逆の体勢である
私はローの頭に顔を寄せてキスを1つ落としてローの髪の毛に顔を埋めるように抱き寄せてた
「…ここにいるよ。あなたが望むなら」
なんだか…ローが小さく見えた
私はなるべく優しい声を出してそう言うとローは少し驚いたような反応をしてすぐに私の背中に腕を回して抱き寄せ小さく返事をした
私はその返事を聞いて微笑んだ
ローの小さな震えに気付かないふりをして「おやすみ」と声をかければ「…おやすみ」と小さく返ってきて私はローを抱きしめていた腕には少し力を入れて目を閉じた
…ローが安心して…寂しくありませんように…
そう願って