第49章 ☆ 秘密 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
アヤに話した俺の過去
話し終わった後アヤは「生きててくれてありがとう」と言って「愛してるよ」と言った
その言葉に思わず目を見開いた
前に言われた時は思わなかったのに
全然似てないのにアヤがコラさんに見えて泣きそうになった
アヤには泣きそうになってるのが見えたのか「泣く?」と聞かれ「うるせぇ」と返せばアヤは笑ってた
「泣いていいよ。私海を見てるから」
と優しい声で言いながら俺の後ろに移動して背中を合わせるように座った
ロー)「…そっちは海じゃねぇぞ」
「いや、海だよ」
ロー)「…」
「海は広いんだよ。みんな包んでくれる。嬉しさも悲しみも全部」
ロー)「…」
「だから海を見て泣いたらいいよ。ここだけの秘密」
ロー)「…」
「なんなら胸貸してあげようか?私の胸は高いけど」
冗談のように笑ったアヤ
ロー)「…つけとけ」
俺がそう言うと「…仰せのままに…」と言って俺の前に移動して俺の帽子を取って自分の頭にのせた
そして俺の足を動かして足の間に向かい合わせの様に座って俺の顔を見て微笑んだ後膝立ちして俺の頭を両手で優しく包んで胸元に持っていった
俺は唇を噛み締めてアヤを抱き締めた
アヤは何も言わずに俺の頭をずっと撫でてくれた