第25章 ☆ 着替え * ロー視点 ☆ ① ☆
アヤにとって初めての島
《シャボンディ諸島》に着いた
船から降りた時、地面を触っていたのは驚いたが
アヤは目を輝かせて色んな物を見ていた
道に生えてる雑草にも目を輝かせていて
違う世界に来たらそんな物まで珍しく見えるのかと思った
俺は説明しながら目的地に向かった
こいつちゃんと聞いてるのか?
俺達の目的地は女物が全て揃っている便利な店だった
服や下着、日用品にアクセサリー類なかなか便利な所だ
全てここで済ます
俺とイッカクは手当り次第カゴに入れていった
今はまだ小さくなった俺の服を上だけだが着ているからワンピース見たいになっていて
先に『服を買って着せよう』と店に着く前にイッカクと話していた
カゴいっぱいに入ってる服の量を見てアヤは驚いていた
引いてるようにも見えるがこれでも少ないくらいだ
船での生活を知らないからな
まぁそれはのちのち教えて行こうと考えていたらアヤがカゴの前に座り中から1つ手に取っていた
それは赤い服だった
俺はイッカクにアヤを『試着室に連れて行け』と言ってさっきアヤが手に取っていた服とそれに合いそうな服も渡した
2人がいない間に日用品も買っといた
アヤに好みがあるか知らねぇが文句はないだろう
思いつく日用品を手当り次第買った
買い終わった時イッカクがアヤを連れて戻ってきた
アヤは恥ずかしそうに俺があげた帽子で顔を隠す様に被っていた
俺はアヤに近づいて帽子を取った
アヤは驚いて俺から帽子を取ろうと必死に手を伸ばしているが身長差的に取れるものじゃない
猫がおもちゃを取ろうとしている様に見えなくもない
俺が笑ってるのが分かったのか少し睨まれたが
アヤの服を見て素直に『似合ってる』と言った
視界の端にイッカクがニヤニヤしているのが見えたが別に構わない
アヤは目を見開いて固まっていた
そんなアヤの頭を撫でて
イッカクがアヤの『髪の毛もいじりたい』と言ったのでアヤを任せて俺はシャチ達と荷物を船に運んだ
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船での生活なんて作者も知らん
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