第22章 ★ 朝 * 夢主視点 ★ ① ★
どうしたもんかと思った時
この部屋の扉のノック音が聞こえた
ベポ)「キャプテーン。朝だよー。もうすぐ島だよー」
どうやら起こしに来たらしい
「…」
ローはまだ寝てた
「え?…この音で、起きない、の?」
信じられない
煩い訳では無いが…普通は起きてしまう
ベポ)「キャプテーン。起きてよー」
部屋の外から聞こえるベポの声とノック音
私はローに声をかけ起こしてみる
「ロー?朝だって!もうすぐ島だって!起きよ!」
ロー)「…うるせぇ」
ローは小さくそう言って
私はさっきみたいに抱き締められた
せっかくちょっと離れたのに
元に戻ってしまった
「ちょっとロー?力緩めて!痛いんだけど!」
ローに小さく言えば舌打ちしながら力を緩めてくれた
⋯舌打ちって⋯
その隙に抜け出して
私は起き上がり布団をローに掛けた
そしてベットから立ち上がりドアに向かった
何か羽織る物⋯って考えたけど
まぁ、ベポだしいいかと考えた私は
そのままの姿でドアまで向かった
これがベポじゃなかったら羽織る物探してる
包帯でぐるぐる巻きとはいえ
別に見られても気にしないけど
パンツであんなに騒いでたシャチ
なんか申し訳ないもん
そんな事を考えながらドアの前に着いて
ドアは開けずにベポに声をかけた
「ベポ?おはよー。ローは起こすから任せていいよー!」
ベポ)「あ、アヤ!おはよー。ここにいたんだね!なら任せるよ!気をつけて!」
「うん?分かった。また後でね!」
ベポ)「うん。食堂にいるね!キャプテンと来てね!」
ベポはそう言ってドアの前からいなくなった
ん?
今、気をつけてって言ったよね?