第96章 ☆ 出発・再会 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
【「おっさんが彼らの敵なら私の敵だよね?」】
【?)「…壬生の人間は皆殺しにしたと聞いたんだがな」】
白い男の言葉に俺とクロガネ屋はピクリと反応してしまった
なんて言った?
【「皆殺し?」】/「「「皆殺し?」」」
【?)「…そうか…お前があの時仕留め損ねたガキか」】
ベポ)「え?」
【「…誰の事?」】
敵であろう男の言葉に眉が寄る
ベポ達が何か話していたが…
クロガネ屋に目を向ければクロガネ屋も眉間に皺を寄せていた
視線を戻せば…アヤの後ろ姿しか見えていなかった
そして急にカカシと言う男がアヤの後ろに出てきた
【カカシ)「アヤ!落ち着け!」】
後ろから抱き締めている様に
護るように、庇うように見えた時には
嚇母の視線の先に現れた
カカシの言う男の手が離れて
正面から向き合う様に体を動かされて
アヤの肩に手を置いて軽く揺さぶっていた
何度も名を呼んで…
それでも反応しないアヤに嚇母は心配になったのかアヤの近くに飛んで様子を見ていた
【「…カカシ…私は落ち着いてるよ」】
アヤはそう言いながらカカシと言う男から離れた
【カカシ)「なら反応しろ!何回呼んだと思ってるんだよ?!」】
【「カカシ。離れてて…私あのおっさんに聞きたい事が…」】
【カカシ)「お前はいつもそうやって!とりあえずお前はここから逃げろ!この戦争に関わるな!」】
【?)「逃がす訳なかろう」】
【「…逃げる訳ないでしょ」】
【カカシ)「アヤ!」】
アヤはカカシと言う男の制止も聞かずに
敵の元に飛び出して行った