第93章 ★ タトゥー ★ 夢主視点 ★ ① ★

寝てた






いつから寝てたか覚えてないけど寝てた






寝てたけど肩に走る痛みで

…目が、覚めた…？










「…ん"んっ？」

？）「…起きたか？」





耳に届いた好きな声





匂い的にローの匂いで
ならここはローの部屋で
ローの部屋には私とローしかいないはずだから
また私が寝てる間に何かしてるのか






「…な"に？…なんで…噛んれぅ、ぉ？」






寝ぼけながら状況を確認していたけど
起きたばかりでまだ覚醒してないけど
呂律が回ってないし普段より低い声だけど
ローの小さな笑い声が耳に届いた







ロー）「目の前に宝があるのに手を出すなってのは、無理な話だな」

「…ん"ー？たからぁ？」

ロー）「気にするな」

「…ズボン…は？」

ロー）「…履いて無かった」

「…ん"？…はいて…」

ロー）「無かった」






ぁえ？
履いてなかったっけ？
いつ脱いだっけ？




ってか私なんで、いつから寝てるんだっけ？






起きようと思って
ゆっくり目を開けて
ちゃんとローの顔を見ようとしたら
抱き抱えるように抱き締められて体が動かせなかった





ロー）「…寝てていい」





せっかく起きようとしたのに…