第90章 ☆ 次の旅路 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
アヤはニコニコしていた
ロー)「…」
「その顔は私を喜ばせるだけだぞー?」
アヤだけが喜んでいる
ロー)「ならお前も俺を喜ばせる顔をしろ」
「え?笑顔でしょ?」
ロー)「…それだけだと思うか?」
俺がニヤリと笑えばアヤは少し視線を泳がせた
「あー、お兄様…私、一応、怪我人だし…病み上がり…」
ロー)「安心しろ。看病してやるよ」
「わーそれはずるいやつー」
ロー)「部屋に戻るぞ」
「ですよねー」
ロー)「なんだ?ここでするか?」
「それは死んでもやだ」
ロー)「なら戻るぞ」
俺が部屋に戻るように言うとアヤは俺の首元に腕を回した
そして耳元で小さく声を出した
「…抱っこ」
ロー)「…」
「動きにくいの…助けてよ」
ロー)「…仕方ねぇな」
俺はアヤの足が痛くならないように抱き上げ部屋まで飛んだ
ゆっくりベッドにアヤを下ろして深いキスをした