【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
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痛「………」
ペインは一人、イタチの眠るベッドの横の椅子に腰をかけている。
隣のベッドで仮眠を取ったりもしたが、やはりイタチが心配で眠れなかった。
鼬「………」((ピクッ
痛「イタチ…!?」
イタチの右手が少し動いたのを見逃さず、ペインは立ち上がって声をかけた。
鼬「………う…っ……」
イタチのまぶたがゆっくり開き、漆黒の瞳に明るさが入り込んでいく。
鼬「……リー…ダー……?」
痛「イタチ…よかった…」
イタチの眼にペインの微笑みが映る。
ペインは安心したようにホッと息を吐いた。
鼬「なぜ…俺がここに……?俺は死んだんじゃ…」
痛「お前は死んでなどないぞ、イタチ…。小南が治療した」
イタチは虚ろな瞳でペインに問いかける。
鼬「サスケは…?」
痛「サスケも無事だ」
イタチは泣きそうな顔でペインを見つめた。
彼の身体が小刻みに震え出す。
鼬「…リー……ダー…っ」
小さく呟いたイタチの眼からじんわりと涙が一つ流れ落ちていった――…
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