【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
隣の窓からは、オレンジの光が弱々しく差し込む。
その色からして夕方を過ぎようとしている頃だった。
しかし、真っ白な壁に電気のついたこの狭い部屋は異様に明るかった。
サスケはじっと虚ろな眼差しをマダラに向ける。
斑「ここは"暁"の東アジトだ。俺はお前にあることを伝えるためにここへ来た」
しかし、サスケはスッと目を逸らす。
斑「興味まるで無しか…。だが、こういう風に言ったら少しは聞く気になるか…?」
マダラは一度"ハァ…"と溜息をついた。
斑「"うちはイタチ"についてだ」
サスケはその名前を聞き、再び目をマダラに向けた。
斑「そう…。お前は兄のことを知ってるようで何も知らない…」
しかし、サスケは無表情無反応を続け、口を開こうともしない。
そんなサスケに、マダラはおもむろに仮面に手をかけた。
斑「仕方ない…。自己紹介から始めようか…」
そう言うと、マダラの仮面が顔から外れていく――…
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