第23章 Dawn１９.動物と絆-偽幻-

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マダラとリンは今までずっと森の中で木ノ葉と攻防戦を繰り広げていた。


鳴｢くそ…！｣


木ノ葉の忍たちは二人を唇を噛み締めながら睨みつけている。



ズズズズズズ――――…



すると急に、マダラの隣から緑の植物がにょきにょきと現れた。


鳶｢……どうだった？｣

絶｢終ワッタゾ｣


ゼツは外殻を開くと、白黒の身体を露わにした。


絶｢サスケの勝ちだよ。イタチは危篤｣


ゼツの思いがけない言葉に、木ノ葉の忍は全員耳を疑う。


鳶｢うわー！信じられなーい！……………なーんてね｣



斑｢思ったとおりだ…｣


トビの甲高い声から、マダラの重く低い声に変わる。


鈴｢そ、それで…！イタチさんとサスケ君は…っ｣

絶｢心配スルナ｣
　｢リーダーと小南が二人を担いで東のアジトに引き上げたよ｣


焦るリンに、ゼツは少し微笑んでそう伝えると、彼女はホッと息を吐く。


絶｢鬼鮫達ノ所ト、サソリ達ノ所ニモ行ッタ。皆、東アジトニ戻ラセタ｣
　｢二人もそっちに行った方がいいよ｣

鈴｢わかりました｣


そう言うと、リンはまた木ノ葉に目を向けた。


鳴｢おい！そこのトゲトゲアロエヤローッ！！今、サスケはどこにいる！？｣

絶｢アロエだとぉ…！？｣
　｢構ウナ…｣


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