【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
斑「ま、まぁいい。ついて来い」
マダラは自分の像のてっぺんへ軽々と登っていき、リンも彼に続いて登る。
像の頂上に来ると、マダラの隣でリンは思わず感嘆の声を上げた。
鈴「綺麗…」
二人の目の前には美しい夜空が広がっていた。
右に少し欠けた黄色い月も煌々と青白い光を発し、眼下の森や川をより幻想的に輝かせている。
小さな星々は赤や青、黄、緑、白など、その大きさも様々に、濃紺の夜空に華やかな輝きを放っていた。
360度くるりと見回すと、星や月の位置、光の反射加減が変わっていく。
だが、その夜空のかけらのどこを取っても、今まで見たことないほど美しかった。
鈴「"見せたいもの"って…」
斑「あぁ。このことだ」
二人は座りながらしばらく夜空を見上げていた。
斑「リン…」
マダラは身体を左に向け、左隣に座るリンに手を伸ばす。
リンは彼を見てキョトンとしている。
大きな瞳が愛らしい。
マダラは柔らかい微笑みを浮かべると、手袋を外した左手でリンの頬を撫でる。
彼の優しい手が頬に触れ、リンはそれだけで安心してその手に擦り寄った。
その温かさに、思わず彼の手をギュッと握った。
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