【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
蠍「で?それがどうした?」
雨「あぁいや、僕もね、実は芸術家の端くれでさぁ。音楽家ってやつ」
泥「音楽家?」
雨「そう!曲や歌の作詞作曲とかをするアーティストだよ。ちなみに僕はオペラや歌曲、交響曲、協奏曲まで作曲してるんだ」
雨鶴は饒舌に楽しそうに話す。
蠍「声楽曲から器楽曲まで作曲できるのか。その年で大したもんだな」
雨「へへっ。芸術の先輩に褒められるなんて嬉しいな!」
雨鶴は興奮気味でかなりご機嫌なようだ。
雨「同じ芸術家として二人のことはよく噂に聞いてたよ♪」
泥(よくしゃべるなぁ、うん)
敵にもかかわらず、雨鶴は嬉しそうにニコニコしている。
デイダラはそれを面白そうに見ている。
雨「音楽って演奏するのも聴くのもたった"一瞬"で終わっちゃうけど、後世にまで楽譜として受け継がれるから、"永久"に残るものでもあるんだ!」
雨鶴は楽しそうに語り続ける。
雨「だから音楽っていうのはね……一瞬の美も永久の美も兼ね備えたものなんだよ」
先程まで明るかった空気がズシリと重たくのしかかる。
蠍「何が言いてぇんだ?」
サソリが眉間にシワを寄せ、雨鶴を睨む。
その時、雨鶴の雰囲気が冷たく変わった。
雨「つまりさ、僕が言いたいのはね…」
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