【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第21章 Dawn17.愛と誓い-消失-
しかし、彼に確実に当たっていたにもかかわらず、当たらずにすり抜けてしまう。
クナイは壁にトンッと当たっただけだった。
泥「チッ…」
鼬「無意味だ。あれは本体ではない」
舌打ちしたデイダラの前に、隣にいたイタチが制止するように腕を彼の前に出した。
イタチの両眼は既に万華鏡で熾信を冷たく見つめている。
熾「そう。これはただの幻影」
笑って一蹴した熾信は妖しく口角を上げる。
熾「さすが…一族を全員抹殺しただけのことはあるようだ、うちはイタチ君」
一瞬だけイタチの顔が歪んだのを見て、男はまた嘲笑う。
熾「君は本当に良い万華鏡を持ってる。羨ましいぐらいだ」
熾信は両の手の平を上に向けて腕を広げる。
熾「しかし、君以外にも素晴らしい万華鏡を持っている人がいるみたいだが…」
熾信は妖しい笑みのまま、ある人物へとゆっくり顔を向けた――…
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