第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

すると、表情は崩さないまま、その男は額に右手を当てた。


｢君は飛段君だね？ジャシン教の狂信者の。すまないね、俺としたことが…。そういえばそうだ｣


右手を腰に当て、話し始めた。


｢俺の名は"熾信(ｼｼﾝ)"。この組織―…"白の堕天使"をまとめている。よろしく頼むよ｣


不気味な笑みを浮かべたまま、鋭い眼差しでメンバーを見ている熾信。


痛｢お前らが"白の堕天使"か…。聞いたことがある。新鋭のテロ組織だったか？｣

熾｢君に知られているとは光栄だ｣


デイダラと飛段は歯を食いしばって男を見たが、他のメンバーはまだ無表情のままだ。

しかし、目だけは熾信を捉え、睨みつけていた。

みんな、怒りが渦巻いているのは同じである。



ヒュンッ



クナイが高い風音を纏って熾信に向かっていった。


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