第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

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ｶｻｶｻｶｻｶｻ…



｢な、なんだ？｣

｢…うお！？｣

｢か、顔に…何かがッ！！｣





｢喝ッ！！｣



パシュッ！
　パシュッ！！



甲虫型起爆粘土が敵の顔面で静かに爆発した。

極限まで音をなくしたそれは、隠密行動にはもってこいの代物。

爆発された彼らは洞窟内の入口付近で見張りをしていたようだ。


蠍｢やったか？｣


サソリがデイダラの後ろから顔を覗かせる。


泥｢もちろんだ、うん｣


洞窟上空では、二人を乗せた粘土の鳥が空を舞う。


泥｢こんくらいならオイラだけで十分なのにな、うん｣

蠍｢それは"俺は必要ない"って意味か？デイダラァ…｣


サソリは顔を向けずに、デイダラをギロリと睨んだ。


泥｢い、いやぁ…そうじゃないんだ、旦那ぁ…｣


デイダラは苦笑しながら冷や汗を浮かべ、必死に弁解する。


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