第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

角｢こんなに深手を負った身体でよく帰ったものだ｣

蠍｢あぁ。気力で帰ってきたとしか思えねぇ…｣

絶｢さすが小南…｣
　｢ソウダナ｣


メンバーは眠るように気絶している小南を見つめていた。


痛｢感心している場合ではない｣


そんな彼らに、ペインが少し強い口調で言った。


痛｢小南が命懸けで持ち帰った情報を無駄にはしない。これからこの情報を元に敵のアジトに乗り込む｣

泥｢ここはどうすんだ？｣

斑｢幻術でアジトを含めた空間一体を別の場所に見せかける｣

鼬｢俺も手伝おう｣

斑｢あぁ。助かる｣

痛｢ゼツ、ここの見張りを兼ねて小南を頼めるか？｣

絶｢ワカッタ｣
　｢何かあったらすぐ伝えるよ｣

痛｢頼んだ｣


マダラとペインは視線を合わせ、うんと頷き合う。


斑(リン…必ず助ける)


強い意志の宿った赤き写輪眼。

みんなの顔付きが変わった。

マダラとペインはくるりと踵を返し、じっと前を見据えた。


斑｢さて、狩りの時間だ｣

痛｢不届きものどもに痛みを教えよう｣


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