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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第21章 Dawn17.愛と誓い-消失-





――――――――――…



「清那がやられました」

「………」

「チャラララチャラララランッ♪って、えー!?やられたのぉ?」

「ヒヒヒヒヒ……」


洞窟―…彼らのアジトの中の一室には、先程リンをいたぶっていた男達がいた。

茶色い土壁にはろうそくが何本も灯り、洞窟の中だとは思えないくらいの明るさだ。

しかし、雰囲気のせいだろうか、やはり薄気味悪い。


そんな部屋の中には、眼鏡の男、身体の大きな男、鼻歌を歌っている男、不気味な笑い方の男――…

そして、もう一人は彼らの目の前の台座の上に、大きな茶色い熊の毛皮が背もたれから座面にかけられた玉座に腰かけていた。

あの紫のマントの男である。


リンのいた場所よりも明るいこの部屋には、途切れることなく会話する声が響き渡る。


「そのようだ。フッ。安心しろ。想定内だ」

「捨て駒ってやつか…ヒヒヒ」


そう言いながら、その男は手に持っているメスを白い布で拭いている。


「テレレレレ~レレ~♪」


少年は手を指揮者のように振りながらルンルン気分でまだ鼻歌を歌っている。


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