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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第6章 Dawn4.笑顔と思い





鈴「でも、今はちゃんと私の話聞いてくれてる…。だからトビさんといてすっごく楽しいです」


自分とは無縁なはずの言葉達が次々とリンの口から紡がれる。

リンはこんなに自分を見てくれていたのに、自分はずっと彼女を見ていなかった。


鈴「それから…嬉しかったです」


リンはトビの両手を取る。


鈴「お兄ちゃんと小南姉以外の人から心配されたことなかったからとっても嬉しかった…」


穏やかに本当に嬉しそうに笑うリン。


斑「そんな顔で笑うな…」


ボソッと呟いた彼に、リンはキョトンとした目で見つめた。


鳶「え、あ、いや…何でもないっス」


思わず素が出てしまい、慌ててはぐらかす。


鈴「あれ?トビさん、今困ってます?珍しいですね〜」

鳶「あはは!そんなふうに見えるんスか〜?」

鈴「いつもと違うことくらいわかります。だってトビさんのことーー…」


リンはトビにずいっと顔を寄せる。


鈴「ちゃんと見てるんですからね!」


その瞬間、仮面の下で思わず目を見開くマダラ。


斑(あぁ……。そうか。思い出した……)


マダラはリンの言葉を聞き、今まで無意識に蓋をしていた想いが溢れ出したのを確かに感じ、そして思い出す。

かつて"彼女"が言った言葉。

そして、この想いが何なのかーー…

マダラの瞳には目の前にいる彼女が"彼女"と重なって見えていた………


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