第20章 Dawn１６.自尊と涙

斑(シラを切るつもりか…)


先程、サソリの口から"サスケ"という名前が出た時から、"イタチの消えた理由"を考えていたマダラ。


斑(おそらく…奴はサスケに会いに行ったんだろう。しかし、何故今更…。カマかけてみるか)

斑｢イタチ…お前、俺が何も知らないとでも思ってるのか？｣

鬼｢どういうことです？イタチさん｣


鬼鮫と同じように、他のメンバーも怪訝そうな表情でイタチに振り向く。


鼬｢俺の思っていることは俺にしかわからない。故にマダラさん、あなたは何も知りませんよ。何も…｣


イタチはマダラの言葉の攻撃をヒラリとかわす。

すると、ちょうどそこへ小南、サソリ、デイダラが地下の医務室から来た。

デイダラはイタチを見るなり、目をそらす。


泥｢オ、オイラ…もう大丈夫だからっ。心配かけて悪かったな、うん！｣


デイダラは誰とも目を合わせず、苦笑いしながらそう言うと、さっさと自室へと階段を上がっていった。


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