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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第20章 Dawn16.自尊と涙





――――――――――…



ザッ



気絶したサスケを担いできたイタチは大きな木の木陰にサスケを横にした。

その大木はキノコのようで、枝にたくさんの葉っぱをつけている。

木漏れ日に照らされているこの大木は薄い緑色の光を放つ。

イタチはサスケの肩に手を置き、しゃがんだまま悲しげな表情で呟く。


鼬「サスケ…俺はお前に全てを懸ける…。こんなことしかできないで……すまない…」


イタチの目が写輪眼から黒い瞳に戻った。

眠ったように大木に身を預けているサスケと、スヤスヤと布団で眠る幼き日のサスケが自然とイタチの瞳の中で重なる。


鼬(また会うことになる…。伝えたいことはたくさんあるが…)


イタチはサスケのおでこに、指を軽くトンッと当てた。


鼬「許せ、サスケ…また今度だ…」


口元に弧を描かせ、ほんの少しだけ優しく微笑んだイタチ。

彼は暖かい眼差しで弟を見た後、立ち上がって姿を消した――…














佐「………」



サスケが既に気がついていたことも知らずに………


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