【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第20章 Dawn16.自尊と涙
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森の中の平地で立ち止まる男女。
全員、フードのついたグレーのコートを羽織っている。
まだ16歳と若く、細身な身体で首斬り包丁を背中に担ぎ、白に水色がかった髪に、八重歯が特徴の神童"鬼灯水月"。
真っ赤な長髪に、感知能力に優れ、黒縁眼鏡が知的な印象を与える仏頂面の"香燐"。
一際背丈が大きく、普段は温厚だが怒れば手がつけられず、天秤と恐れられた呪印の起源"重吾"。
そんな彼らを仕切り、漆黒の髪を靡かせ、深紅に染まる冷たい写輪眼で先を見据えるのは、他でもない…"うちはサスケ"。
個性の強い面々で構成された"蛇"は今、イタチの情報を街で集めようとしている。
重「………」
香(チッ…。サスケともっといたかったのに畜生!)
水「じゃ、行ってくるよ」
佐「あぁ…」
サスケは三人が行ったのを見届けると、平地で空を見上げた………
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