【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第18章 Dawn15.不死と願い-守護神-
飛段は口早に少し大きな声で角都の言葉を遮った。
飛「でもよォ…不死身になってみてわかったことが一つある」
飛段はゆっくり角都の方に顔を向けた。
飛「みんなはいずれいなくなる…。死んじまう…。けど、俺にはそれができない」
今までに見たことのないほどつらそうな表情はいつの間にか部屋の虚空を仰いでいた。
飛「でもよ、俺はこの身体をジャシン様から授かったこと…後悔してないぜ!」
飛段はふといつもと変わらぬ笑顔を見せる。
しかし、そう思っていたのは飛段だけで、角都には自嘲気味に寂しそうな苦笑いを浮かべているように見えた。
だから、余計に苦しくなる。
角「大丈夫だ、飛段。…俺たちは死なない」
飛「そうやってさ……」
しかし、飛段にとってそういう言葉は飽きる程聞いてきた言葉だった。
飛「そうやってみんな死んでいくんだよ…」
壊れ、痛んだ心の叫びが声に変わる。
そうして、飛段は今まで誰にも話したこともなく、思い出したくもない"過去"を初めて語り出す。
飛「湯隠れにいた頃…俺が不死身になってから里が木ノ葉に狙われた事があった…」
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