【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第18章 Dawn15.不死と願い-守護神-
飛「ただ俺は…死ねる身体になりたいだけなんだよ…」
飛段の心の叫びが初めて彼自身の口から語られた。
しかし、角都はその言葉を不思議に思った。
なぜなら飛段はジャシン教の長年の実験で不死身の身体を手に入れることのできた唯一の成功体。
そして、それに成功したのは彼が"初"だったという。
それは、ジャシンという神から与えられた"祝福の呪い"――…
その呪いはまるで"自分だけがジャシン様に愛されている"という、いわばジャシン様に見初められる喜びへと変わった。
それから飛段はその狂喜に打ち奮え、熱狂的なジャシン教信者となったのだ。
その事実を前から知っていた角都は、飛段の"死ねる身体を手に入れたい"という願望が理解できなかった。
角「お前にとって、その身体はジャシンとやらからもらった何より価値あるもののはずだ。なぜお前はーー…」
飛「確かに、この身体をくださったのはジャシン様だ。それはありがたく思ってる。不死の肉体なんてそうそう手に入るもんじゃねーし、何よりジャシン様が今までにないものをくださったわけだからなァ」
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