第18章 Dawn１５.不死と願い-守護神-

案｢本来なら死んでるはずだ…。だが、倒せたのは奴の身体から出て来た化け物の内の一匹。そいつが奴本体の代わりに死んだと考えられる｣

鹿｢おそらく…奴本体を含め、身体から出て来た化け物それぞれに心臓があり、その全ての心臓が奴のモノ…。奴は五つの心臓を持ってたってことだ｣


シカマルは相手から目を離さず、的確に相手を分析している。

チョウジとイノはあの激しい戦闘の中でこれほど分析していたシカマルに、毎度のことながらさすがだと一目置く。

しかし、それ以前に角都の能力に仰天した。


蝶｢そんなことって…｣

伊｢つまり、完全にやっつけるには"あと四つ"の心臓を潰さなきゃならないってこと…？｣

鹿｢ああ…｣



角｢よく気付いたな…｣


角都は自分の能力を見破った彼らに感心したような口調で口を開いた。


角｢このそれぞれの心臓、かつて闘って奪い取った忍たちのものだ。また補充はきく。お前らの"心臓"でな｣


最後の恐ろしい言葉に、木ノ葉側全員がドキッとして息を飲む。


案(なるほど…。他者の心臓を経絡系に宿っているチャクラ性質ごと取り込んだのか。道理でいくつもの性質変化を…)


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