【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第18章 Dawn15.不死と願い-守護神-
チャクラ刀を外したのは角都の右手。
角都の肘の下から完全に切り離されたそれはひとりで勝手に動いている。
断面から伸びる地怨虞からは鼓動のような何かの脈立つ音が一定の速さで聞こえてくる。
鹿(本体を離れた手が単独で動くとはな…。だがいつ…)
シカマルは少し考えると、ハッと気付いた。
鹿(まさか起爆時の煙に紛れて右腕を地面に…!いずれも変わった能力者揃いだぜ…)
角都はまだ影に縛られている飛段と少し距離を取り、シカマルを見つめる。
角「終わりだと言ってはいても、お前にとって俺の能力は未知数。ならばきちんと距離をとって次の手を仕掛ける…」
無傷の角都は右腕を抑えながら腕を元の位置に戻していった。
角「俺の連れと違って賢い…」
地怨虞が絡み付くように丸くなっている部分では鼓動に合わせて何かが動いている。
そして、蠢く触手は角都に吸収されていき、腕は完全に元に戻った。
角「だが、戦闘中に分析ばかりしていても全てが計算通りにいくもんじゃない」
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