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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第17章 Dawn14.不死と願い-死神-





鹿「ハア…ハア…」

飛「チィ…」


飛段の身体が固まって動かない。

一瞬で自分が銅像になったかのよう。

突き立てた槍は皮膚を少し擦った程度で、少量の血が地面に滴り落ちただけだった。


出「よくやったぞ、シカマル!」


飛段の右腕には手のような形の影が巻き付き、身体の自由を奪っていた。

しかし、アスマは固唾を飲んで様子を伺う。


飛「こんなもん…!!」

鹿「くっ…」


飛段が自力で術を解こうと、めいいっぱい力を込める。

アスマ達四人はそのわずかに残された時間の中で飛段の術や解き方を必死で考えていた。


飛「く…っそ…!」


飛段は顔を歪めて唸りながらまた右腕に力を込める。

シカマルの影がどんどん外れていき、ようやく肩まで解放された。

ひじの関節はかろうじで動かせる。


角「長引くようなら俺もやるぞ…。大金を逃すわけにはいかないからな」

飛「てめーは引っ込んでろって言ったろーが、角都!!」


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